フロントウーマン、ドロレス・オリオーダンのケルト民謡を思わせる神々しいファルセットを交えたユニークな唱法で一躍、人気アクトの仲間入りを果たしたアイリッシュバンドのファーストアルバム。ザ・スミスやブラーの諸作など、1980~1990年代のUKロック興隆においてそのサウンド面をクリエイトしたエンジニア、Stephen Streetのプロデュースもあり、各楽曲のみずみずしさを存分に楽しめる仕上がりとなった。"I Will Always"のようにキラキラとしたアコースティックギターの響きを前面に据えながら、しっかりとロックバンドとしての芯を感じさせる音作りは、当時のUKロックが獲得した最大の魅力の一つと言ってもいいだろう。