ティーンアイドルとして一世を風靡したフランス・ギャル。1970年代に入ると人気に陰りが見え始め、試行錯誤を繰り返していた。その頃、古くからの知り合いでもあり、Francoise Hardyの作品を手掛けたミシェル・ベルジェの洗練された楽曲に心奪われることに。そして、かつてのイメージを大きく変えるために彼に作曲を依頼し、1974年にリリシズムあふれる名品"La déclaration d'amour（愛の告白）"の大ヒットで大人のシンガーとしての幕開けを飾る。本作は、その後、公私にわたるパートナーとなる彼が全曲の作曲を手掛けた1975年のアルバム。本作から、ラテン調のダンストラック"Samba Mambo"や、クールなナンバー"Comment lui dire"など、ヒット曲が生まれている。キュートなロリータというパブリックイメージとは異なる、都会的でダンサブルなフランス・ギャルの新時代はここから始まった。