デトロイト出身の若き才能 Jimmy Edgar。イギリスの名門 Warp から数枚のシングルと2006年のアルバム「Color Strip」をリリースして話題をさらった彼が、まだ20歳前後だった当時から数年を経て成熟のサウンドを聴かせてくれる。サウンドの根幹にあるのはデトロイトらしいPファンク・マナーな粘り気。そこに新世代らしいエレクトロニクスのフレイバーが加わり、強靱なオリジナリティを築き上げている。また、デトロイト・テクノ直系の野太いシンセ・サウンドとグルーブからは、かの地で鍛え上げられた強靱なフィジカルの強さを感じさせる。所々で顔を出す匂い立つようなセクシーさも印象的だ。リスナー層は違いそうだが、Justin Timberlake あたりのサウンドが好きな方にもおすすめできそうな雰囲気。早熟な才能を発揮しつつもまだ青さがあったデビュー当時との音源「Bounce, Make, Model」「Access Rhythm」あたりとの聴き比べも面白そうだ。