自身が出演したドラマの挿入歌に起用された"Good night"がヒットし、俳優のみならずアーティストとしても一躍注目を浴びた福山雅治の1992年の作品。4作目のオリジナルアルバムとなり、初めて全収録曲の作詞作曲を手掛けた。ブルース・スプリングスティーンらに影響を受け、アメリカンロック的なサウンドを得意としていた福山だが、雄大なメロディの"ふたつの鼓動"、哀愁をたたえた"恋"など、バラードでも卓越した手腕を発揮。"Good night"に次ぐシングルとしてリリースされた"約束の丘"は、音楽的にも精神的にも彼のルーツを示す作品で、絶望と希望の狭間で揺れながら、夢を追い求める決意を力強く歌い上げている。