1981年にリリースされたセカンドアルバム。ジム・ロウの"The Green Door"やRonnie Dawsonの"Rockin’ Bones"、The Groupiesの"Primitive"など、1950~60年代のマニアックなロックンロール/ロカビリーのカバーが半数を占め、これまでの作品よりもクリアで輪郭のくっきりしたプロダクションで楽曲が楽しめるセルフプロデュース作品。ローファイな生々しさや闇雲な疾走感は若干後退したものの、本作を最後にバンドを去ってしまうKid Congo Powersのファズギターも堪能でき、単なるレトロ趣味に陥いらない彼らのモダンなロック性を垣間見ることができる。Lux Interiorの震える歌声にどうしても耳が奪われてしまうが、手数の少ないNick Knoxのドラミングなど、そのバンドアンサンブルのユニークさが真っ直ぐに伝わる好盤。
- 1989年
- 1990年
- Satan's Pilgrims
- Hasil Adkins
- The Quakes