数多くあるラップメタル/ミクスチャーロックバンドの中でも、その闘争心と反権力主義で群を抜くレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのサードアルバム。前作「Evil Empire」から3年、全米初登場1位を記録し、"Calm Like a Bomb" が『マトリックス リローデッド』のエンディングテーマに抜擢されるなど、フックのある楽曲からもキャッチーな印象を受けるが、だからといって彼らの怒りが収まろうわけもない。"Sleep Now In the Fire" と "Testify" のミュージックビデオにドキュメンタリー映画作家マイケル・ムーアを起用し、"Voice of the Voiceless" では囚われの活動家であるムミア・アブ=ジャマールの解放を訴える。Zach de la Rocha のアジテーションラップ、トム・モレロの硬質なギターワーク、その音楽性だけでなく政治性も研ぎ澄まされた一作。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのその他の作品
- 1992年
- 1996年
- 2000年
- 1998年
- オーディオスレイヴ
- スマッシング・パンプキンズ
- ヴェルヴェット・リヴォルヴァー
- パーフェクト・サークル
- アリス・イン・チェインズ
- プライマス