前作「Highway to Hell」で大きな躍進を果たしたAC/DCにとって重要な分岐点となった通算7枚目。ロバート・ジョン・マット・ランジ (R.J. LANGE) を再びプロデューサーに迎え、妥協を許さない緻密な音作りが徹底されている。彼らにとって幸運だったのは、新たに加入したブライアン・ジョンソンのヴォーカルとキャラクターが予想以上にフィットしたことだ。前作に劣らずキャッチーでエナジーあふれる高品質のハードロックを詰め込んだ本作は、バンド史上最大の商業的成功を収め、1980年の発売以来、全世界で驚異の4000万枚超えを達成している。また初めて全米シングルチャートのトップ40に入った"You Shook Me All Night Long"はコンサート佳境で演奏される定番曲となり、ロックアンセムとしても名高い。