Kitty Daisy & Lewis

Kitty Daisy & Lewis

男1人、女2人の兄妹3人組で結成された Kitty, Daisy & Lewis 。セルフ・タイトルとなる本作は、制作当時16歳、18歳、19歳という若さとは思えない、完全なる '50s スタイル満載のファースト・アルバムだ。3人はレコーディングエンジニアだったグレアム・ダーハムとカルト的ポストパンクバンド、レインコーツに一時期在籍していたこともあるイングリッド・ウェイスの間の子供達。その環境からか、ビンテージ機材のみを用いたというこだわりのフル・アナログ・レコーディング、もはや再生可能なプレーヤーが少ないであろう78回転のアナログ・レコードでのリリースなど、The White Stripes も真っ青なレトロ・モダンぶりにまず舌を巻かずにいられない( The White Stripes 「Elephant」 のプロデュースを手がけた Liam Watson も機材提供でクレジット)。メンバーそれぞれが、ギターはもちろん、ピアノやバンジョー、ウクレレなどさまざまな楽器を演奏した本作は、決してノスタルジーには陥らない若さゆえの情熱と、ウォームなサウンドの根底に見える現代性により、オリジナル世代のロックンロール、ジャイブ、ジャンプ、ハワイアンにどこまでも忠実でありながらも斬新な表現たりえている。Canned Heat の"Going Up the Country"や Johnny Horton の”Mean Son of a Gun”、Louis Jordan の"Ooo Wee" 、Muddy Waters の"I Got My Mojo Working "といった名曲もカヴァー。盆百のロカビリー・リバイバル勢を周回遅れにするであろう徹底した美学と貫禄は信頼するに値する才能だ。

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