2005年11月11日の日本武道館公演を収録したライブ・アルバム。この公演はフル・オーケストラをバックにしたもので、アートワークも迫力たっぷりのステージ写真が使われているが、ほどよい緊張感を保ちつつも槇原敬之の個性を最大限に生かす演奏が印象に残る。選曲はベスト・オブ・ベストという趣き。前半は “君が教えてくれるもの”、“世界に一つだけの花”、“君は僕の宝物” など、スロー〜ミディアム・テンポの楽曲でしっとりと聴かせ、中盤 “優しい歌が歌えない”、“SPY” あたりから徐々に上げながら “どうしようもない僕に天使が降りてきた” で1つのピークを迎える展開。槇原のエネルギーがほとばしる様子が見えるような音だ。後半ではラテン・チューンの “花火の夜”、フィリー・ソウル風味の “Home Sweet Home” など、ダイナミックなアレンジのダンス・チューンを織り交ぜながら、坂本九の不滅のナンバー “見上げてごらん夜の星を” を聴かせるなど大団円へ向けての準備は着々。ラスト2は“どんなときも。”、“天国と地獄のエレベーター” とくれば、ファンならずとも大満足。これぞライブ・アルバムの醍醐味だ、というところを感じさせてくれる。
その他のバージョン
- 1992年
- 2012年
- 2021年
- 2019年
- 2022年
- 1996年
他のおすすめ
- 岡村靖幸
- 奥 華子
- 古内東子
- KAN
- EXILE