洒脱にしてエモーショナルなシティポップが映し出す、現代生活者たちの心模様。藤井レオ（Key/Vo）、福島智朗（B/Cho）、冨田洋之進（Dr/Cho）の島根県出身の3人によって2012年に東京で結成されたOmoinotakeが、2017年に発表したファーストフルアルバム。都内での路上ライブや音楽コンテストを経て鍛え上げられた彼らのサウンドは、藤井によるソウルフルなファルセットボイスと、タイトなグルーヴに裏打ちされたファンキーポップに結実。メンバーによる作詞／作曲と演奏を揺るぎない軸として打ち出しながら、時にはホーンサウンドなどをフィーチャーし豊穣（ほうじょう）な響きをもたらしている。また、Alaska Jamのボーカリストをゲストに迎えた「ダイアローグ feat.森心言」や、同じくAlaska Jamのメンバーである石井浩平が楽曲制作に携わった「fake me」なども収録し、風通しの良い作風に仕上げられた。