東京を拠点とするヒップホップクルー、YENTOWNを代表するラッパー、kZmによるセカンドアルバム。前作に引き続き、今回もトータルプロデューサーを務めるのはChaki Zulu。ただ、サウンドの豊かさや多様さは前作をしのぐ勢いだ。RADWIMPSの野田洋次郎や小袋成彬をゲストに迎え、ヒップホップの枠組みを超えた新たなアプローチを試みる。また、tohjiを迎えた「TEENAGE VIBE」は疾走感あふれるロックテイストな一曲に仕上がっており、「GYAKUSOU」にはScHoolboy Qやデンゼル・カリーらを手掛けるKenny Beatsがプロデュースを担当し、ダイナミックな一曲に。LEXとの「27CLUB」や5lackとの「Fuck U Tokio I Love U!」、BIMを迎えた「But She Cries (Remix)」などは、まさにkZmの目に映る今の東京の街と自身の気持ちを切り取った楽曲。トレンドセッターの彼ならではの魅力が詰まったアルバムだ。