もともとバトルフィールドでも活躍していたMCのReichiが、20歳を迎えた契機に合わせて発表したミニアルバム。タイトルになっているのは、“TWENTY”と、ゼロからのスタートという意味を込めた“EMPTY”の2つの単語を掛け合わせた造語。 デビュー作では女子高生であることを一つのペルソナとして活動していたReichiだが、本作ではより赤裸々に自らのストーリーを語り、さらに成長したラッパーとしてみずみずしいリリックとフロウで勝負している。特にリードシングルとして発表された「UCHIRA」からは、勢いよく世界に踏み出していこうとする彼女の気概が十分に伝わってくるようだ。メロディアスなフロウと一方通行の恋心を歌った「Excuse boy」や鋭いライムスキルが光る「#bowdown」、母親に対する複雑な胸中を歌った「Mommy」など、全8曲のタイトな構成ながら飽きさせない多彩な楽曲が並ぶ。