声優／歌手として活躍する鈴木みのりの、1年8か月ぶりとなるセカンドフルアルバム。心の叫びや葛藤など、自身の内面を反映することの多かった前作『見る前に飛べ!』とは趣を異にし、楽曲に応じて次々と表情を変化させてリスナーを引き込む、まるでショーのような作品だ。その幕開けを飾るのは、自らが歌詞を担当しブラスがリードする華やかなナンバー「Now Is The Time!」。この楽曲を手掛けたROUND TABLEの北川勝利をはじめ、堂島孝平、sasakure.UKら多彩な作曲陣がアルバムをサポートし、自身も4曲の作詞を手掛けている。「わからないのよBABY」「まいっちゃう」など彼女のパブリックイメージにリンクするようなガーリーなラブソングが多く収録されている一方で、 「月夜の夢」 では浮遊感漂うようなボーカルを聴かせる一面も。まさにタイトルの『上ミノ』の通り、“鈴木みのりの一番美味しい、上質なところだけ集めたアルバム”に仕上がった一作。