never young beachのボーカル&ギターを務める阿部勇磨が、自主レーベルThaian Recordsからリリースした初のソロアルバム。サポートメンバーとして香田悠真（Key）、DYGLの嘉本康平（Dr/G）、D.A.N.の市川仁也（B）が参加。阿部勇磨が「なにも決めないで流れに身を任せて作った作品です」と語るように、親交の深い仲間たちと温かな音像を紡ぎ、パーソナルな音世界を築いている。フォーキーな響きとエキゾチックなムード、ミニマルかつアンビエントな神秘性を含んだサウンドは、シンプルだからこそ彼の個性が際立つ。独り言のような歌詞も趣深く、直接的ではないが言葉の裏に現代の世相を反映させている。「おまえも」と「さよなら」には、米国のシンガーソングライター、デヴェンドラ・バンハートがギターで参加。そして阿部勇磨が敬愛する音楽家、細野晴臣が4曲のミックスを手掛けた。