斉藤和義が作ったという妙に味わい深い招き猫がジャケット写真に起用された、22作目のオリジナルアルバム。ギターやベース、ドラムなどほぼすべての楽器を自身で手掛けた楽曲を中心に、適材適所で話題性のあるゲストが参加している。「BUN BUN DAN DAN」には俳優の大森南朋がコーラスで参加し、自身初の全編英語詞による「Pineapple (I’m always on your side) 」では藤原さくらと柔らかな歌声を交わす。動画チャンネルで初披露した「明日大好きなロックンロールバンドがこの街にやってくるんだ」は、新たにホーンセクションを加えたアレンジで収録された。「君のうしろ姿」や「マホガニー」など多くの楽曲で、続いていく日々の愛しさと、その時間は無限ではないことを知った大人の実感が歌われている。しかし感傷的になり過ぎることはなく、ラストはライブを共にするバンドメンバーとにぎやかな「俺たちのサーカス」で未来へのワクワクした気持ちを歌い、軽やかな余韻を残す。