PRIVATE

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「コロナ禍のネガティブな部分も少しうかがえるストイックな作品だった前作『neon』に対し、今回のアルバムは明るく爽やかで、日常の温かさを感じられる作品にしたいと思っていました」と、iriは通算6作目となるアルバム『PRIVATE』についてApple Musicに語る。リスナーを意識せず生み出した「会いたいわ」が2020年にバイラルヒットを記録したことで、自然体での楽曲制作に自信を深めたiri。自分らしさを表現した「ストーリー性のある」前作を経て、本作はいい意味で吹っ切れ、創作意欲が自由に解き放たれている。「私は、アップテンポで明るい感じの曲でもポジティブな歌詞がなかなか出てこないんですよ。でも、1曲目の『Season』で『どうやらそれほど悪くないこの世界は』という歌詞が思いもかけず出てきたことに我ながら驚きました。年齢的に20代後半に差し掛かり、先行きへの不安を感じたりもするんですけど、日常生活において、どんな小さなことでもハッピーなことが起きると、胸の高鳴りを覚えるというか、そういうポジティブな心境が歌えるようになりました」とiriは明かす。 「染」や「moon」、「boyfriend」では、曲作りの原点であるギター弾き語りのオーガニックなニュアンスを残しつつ、iriの自然体を象徴する日常の情景描写はより繊細に。そして、未来を肯定的に捉えるマインドは、サウスロンドンのプロデューサー、edblとのコラボレーション曲「Go back」やロサンゼルスのプロデューサー、Asoが手掛けたLo-Fiビートをしなやかに乗りこなした「private」をはじめとする新たな音楽的挑戦に結実した。「Asoとの制作は、レコーディング終盤で時間がない中、J-Popのような定型のフォーマットにとらわれない不思議な構成のビートに歌詞を乗せる作業が無事に着地するのか、かなりスリリングでしたね」と振り返る。また、過去に何曲も曲作りを実践してきたYaffleとの「DRAMA」については「私が鍵盤を弾いて、歌を乗せた素材をトラックに組み上げる初の試みでした。コーラスを重ねたり、スタジオのセッションで曲が構築されていくのがすごく面白かったです」と語る。他にもThe Drumsの「Let's Go Surfing」をリファレンスに、ESME MORIと生み出した疾走感あふれるシンセポップ「STARLIGHT」や、ケンモチヒデフミがジャージークラブに仕立てた「Roll」など、常連プロデューサーとの制作においてもフットワーク軽く新しい表現を開拓。肩の力を抜き、音遊びに興じる本作には等身大のiriが投影されている。

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