2003年に東京で結成されたロックバンド、毛皮のマリーズ。70年代の文学やカルチャー、裸のラリーズ、村八分といった日本のアンダーグラウンド・ロックバンドからの影響ありつつも、ひねりの効いた歌詞、ブルースを基調とした荒々しいロックンロールはかなり鮮烈。その音楽性はアルバムを出すごとに変化し、2009年に発表されたこのサードアルバムでは、 the Beatles からのインスパイアーが大きい。淡々と静かなメロディの "チャーチにて" から、ラウドなガレージロックチューン "人間不信" へ一気に流れる展開は鳥肌もの。Bay City Rollers と Sex Pistols がセッションしたような "愛する or die" 、 the Beatles の "Get Back" をマッドにしたような "Honey Apple" 、マージービート風の "人生Ⅱ" 、 the Beatles の "Helter Skelter" を引用した "God Only Heavy Metal" 、ポップなメロディの "小鳥と私" など、シニカルな歌詞を毒っけタップリに歌うヴォーカル、モチーフになる楽曲を切り刻み再構築したかのようなサウンドはインパクト大。日本のロックシーンに狂い咲く圧倒的な存在感を堪能せよ。
毛皮のマリーズのその他の作品
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- 2008年
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