愛にのぼせろ

愛にのぼせろ

ポップなメロディと清涼感あふれる歌声、そして社会の闇を描くような独特の詞世界が持ち味とする、異色のシンガー・ソングライター、ミドリカワ書房。メジャー復帰作となるアルバム「愛にのぼせろ」は、収録された全10曲中6曲では GOING UNDER GROUND とコラボレーションを果たすなど、サウンド的にもリリック的にも新しいミドリカワ書房を感じさせる意欲作。カラッと明るいポップ・チューンで生徒と教師の禁断の愛を描いた “グッドモーニング”、軽快なカントリー調のメロディで幼少時代の記憶を歌った “銭湯の思い出”、切ない失恋ソングながらラストに大どんでん返しが用意された “君は僕のものだった”と、「J-POP界の無頼派」を自称するミドリカワ書房の詞世界を持った楽曲がズラリと並ぶ。中でも、サビのフレーズが確信犯的に下世話な “片想われ” は、ポップな楽曲に毒気を持ったリリックを乗せる真骨頂。刺激的なポップ・ソング集に仕上がっている。

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