さまざまなジャンルを飲み込んだ独特なロック・サウンドと、豪快なライブ・パフォーマンスで人気を博している4人組ロック・バンド、9mm Parabellum Bullet。前作「Revolutionary」より1年2ヶ月ぶりの4thアルバムでは、彼らのダイナミックなバンド・アンサンブルがさらに進化し、深みのあるサウンドへと飛躍を遂げている。9mm Parabellum Bullet の真骨頂とも言えるラウドかつメロウなナンバー “荒地”、電子音のような無機質なギターが印象的な “Survive”、ハードコアでありながらも爽快感にあふれる “新しい光” など、アルバム冒頭こそアッパーな楽曲が続くが、本作のハイライトとなっているのは “銀世界” や “カモメ” といった壮大なミドル・テンポのバラード曲だ。サウンドの爆発力が何よりの特徴だった 9mm Parabellum Bullet であるが、こうしたミドル・テンポの楽曲に成長を遂げた彼らの今が感じられる。爆発力という点では、ツーバスのドラムが豪快に炸裂するハード・ロック・ナンバー “Endless Game” が圧巻。バンドの今を感じさせる充実したアルバムとなっている。