ヒップホップ・カルチャーが日本に伝わってきた1980年代からシーンを牽引し、日本のヒップホップDJのパイオニアとして海外のシーンでも高く評価されている DJ Krush が、DJ Hide、DJ Sak とともに結成したターンテーブリスト・ユニット、流(Ryu)として1999年にリリースしたオリジナル・アルバム。多くのミュージシャンをゲストに迎え、パーカッシブなビートやジャズの要素をうまく採り入れつつ、DJ的なアイディアと生演奏によるグルーブを即興的に融合させていて、狭い意味でのヒップホップという枠を軽く飛び越えた実験的かつ野心的なサウンド・プロダクションを披露している。また、ジャズ・シンガーの Eri Ohno をフィーチャーした "Reminisce" や Tha Blur HerbのBoss The MC が参加した "流" や "Ill-Beatnik"、Ah が歌う "Lost To See" など、日本語のメッセージをストレートに発しているトラックが収録されていることも印象的。日本以外では生まれ得ないディープでソウルフルなヒップホップであり、ある意味ではとてもジャズ的とも取れるオリジナリティあふれるサウンドだ。
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