2002年のメジャーデビュー後、2作のEPを経てリリースした初のフルアルバム。ボクサーの熾烈な人生を描く「青春のメモワール」、つま弾かれるアコースティックギターとともにやるせない孤独を訥々(とつとつ)と歌う「なんにもないへや」など、さまざまな人生の物語を濃密に描き出す。ポエトリーリーディングを取り入れてさまよう心をファンタジックに語る「革命前夜、ブラックジャックに興じる勇者たち」から、命の躍動を壮大なコーラスとともに描く「今が人生」へのドラマチックな流れは見事。同名タイトルのテレビドラマの挿入歌として話題となった「愛し君へ」は、シンプルながらも奥深い美しさをたたえたバラードで、つるの剛士や鈴木雅之がカバーしたことでも知られる。
その他のバージョン
- 2005年
- 秦 基博