TOKYO CLASSIC

TOKYO CLASSIC

ヒップホップを日本の一般レベルにまで知らしめた筆頭格であるRIP SLYME。その起爆剤となったのがグループ史上屈指の成功を収めたこのメジャー2作目だ。まさにファンキーでゴージャスな"FUNKASTIC" 、ラテンのノリが夏の情感を漂わせる"楽園ベイベー"といった2002年のメガヒット曲を収めている。アルバムとして特筆すべきは多数のゲストを迎えていることで、たとえば生演奏の一部に西海岸のファンクバンドのBreakestraを招くなど、そのスタイルは奔放。サウンド面での要であるDJ FUMIYAは、かつてはアコースティックな音使いに特徴を見せていたが、ここでは派手な大ネタをてらいもなく駆使。その自由きわまりないリズム感覚とカラフルな音色によるポップな突き抜けぶりがすがすがしい。 "奇跡の森"ではシンガーソングライターの森広隆とコラボを試み、 "花火"ではかねてから交流のあったDragon AshのKjがベースで参加。また、4MC+1DJの全員がソロで制作した曲を披露しているのもポイントで、たとえばRYO-ZはベテランキーボーディストのKyonとともにマディ・ウォーターズの有名曲"Mannish Boy"を解釈している。トータルで心地良く流れるビートの温度、その背景にあるほんのりとした哀愁のマッチングもまた彼らの持ち味で、フレンドリーな魅力が炸裂した作品だ。

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