ロサンゼルス郊外オレンジカウンティ出身、ソロアーティストとしても大ブレイクを果たすグウェン・ステファニーを中心に結成されたノー・ダウト。その代表作として真っ先に挙げられるのが、1995年リリースのサードアルバムである本作だ。ヒットシングル"Don’t Speak"に象徴されるように、フックに満ちたメロディーで聴き手を虜にする即効性はもちろんだが、なんといっても魅力的なのは"Spiderwebs"、"Just a Girl"など、スカやレゲエのリズムを取り入れたエネルギッシュなパンクサウンドとグウェンの表情豊かなヴォーカルがスリリングに絡む様だろう。飾り立てることなく、かといって粗野ではないプロダクションも、そんなバンド音楽の醍醐味を的確に演出している。