THERE'S NO TURNING BACK

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好調さの中で作り上げたバンドの像が伝わってくるアルバムだ。1年前に発表した前作「THIS IS MY STORY」も4人の瞬発力をパッケージしたものだったが、彼らはそのリリース直後から長期間にわたるライヴ・ツアーをこなし、さらにフェスやイベントへの出演などを精力的に消化。その狭間を縫って行われた今作の録音では、そうしたステージの現場でダイレクトに得られたファンからの絶大なリアクションを糧にしたという。具体的には、もともとポップなものが好きだったメンバーの志向が招いたのか、楽曲がよりメロディアスになり、観客も共に口ずさめるような歌が増えた。しかもいくつかの曲ではアコースティックな味わいを見せているのも注目点で、“SAD SONG” は往年のザ・バーズを思わせるようなフォーク・ロックだし、“GOOD MORNING” ではスライド・ギターの使用も際立っている。かたや、シングルにもなった “IT’S TOO LATE” や “HOT DOG” は一体感の高いバンド・サウンドとソウルフルな ROY のヴォーカリゼーションとが最高の地点で交わっている。また、コーラスの熱も増量傾向にあり、そのホットなムードな中、一気に聴き通してしまえる。セルフ・プロデュースによる、まさに「ゴキゲンなロックンロール」が詰まった1枚。

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