Labour of Love

Labour of Love

イギリスのバーミンガムで結成されたレゲエポップグループ、UB40に初のUKチャート1位をもたらした本作は、彼らにとって初の全曲カバーアルバムでもあった。ボブ・マーリーからジミー・クリフまで、お気に入りのクラシックナンバーを集めた作品だからこそ、彼らのレゲエに対する愛情とリスペクトがストレートに発揮されたポップアルバムになったのだろう。ただし、UB40の最大のヒット曲の一つである「Red Red Wine」のオリジナルはアメリカのポップ歌手ニール・ダイアモンドのもので、原曲はレゲエチューンではなかったのが面白い。UB40が1970年代後半のポストパンクやスカ、2トーンのムーブメントから登場したワーキングクラスの怒れる若者たちだったことを思えば、全編にわたってゆったりと時が流れるこのサウンドスケープは驚くべき変化でもある。結果、本作の夏の日差しが似合う温かなメロディとチアフルなバックビートは、ジャンルの枠を超え、イージーリスニングとして幅広いリスナーに愛されることになった。

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