STARGATEが新機軸とも呼ぶべきトランシーなサウンドを披露したダンスチューンの「Only Girl (In the World)」、ダンスホールでありながらミニマルかつエレクトロニックでもあるトラックの上でドレイクと共演した「What's My Name?」という2曲の先行シングルが全米1位を獲得した勢いの中で、2010年11月にリリースされたリアーナの通算5作目となるオリジナルアルバム。ダークかつヘヴィな印象が強かった前作『Rated R』と比べるとエネルギッシュでアップリフティングな方向性を強調した仕上がりで、ニッキー・ミナージュと共演した「Raining Men」やPOLOW DA DONプロデュースの「Fading」など、バラエティに富んでいながらリアーナの歌声との相性が抜群な佳曲ぞろいで、リアーナがゲスト参加したエミネムの『リカヴァリー』収録のヒット曲「Love the Way You Lie」の続編となる「Love the Way You Lie, Pt. 2 (feat. Eminem)」も聴き応え十分。時代のアイコンとしての存在感をますます揺るぎないものにした傑作アルバムだ。