時代のアイコンとしてシーンをけん引してきたジェイ・ZとBeyoncé夫妻が、ファミリーネームを冠した名義で2018年にリリースしたアルバム。2度目のジョイントツアーのロンドン公演でサプライズリリースが発表された。2016年頃からコラボレーションアルバムの噂はささやかれており、実際に制作も行われていたものの、そのセッションは2017年に限定リリースされたBeyoncéの「Lemonade」と2018年のジェイ・Zの「4:44」というそれぞれのソロ作品に帰結。その後に愛をテーマに制作された本作は、2つのソロ作品に続く3部作の完結編的な作品になった。ルーブル美術館の中で撮影されたミュージックビデオも話題になったPharrell Williamsプロデュースの"APESHIT"をはじめ、ジェイ・Zの貫禄を感じさせるラップとBeyoncéのヴォーカルの魅力を存分に味わえる。音楽業界屈指のスーパーカップルのスケールの大きさを改めて強烈に印象付けた作品。