2000年を迎えポスト・ミレニアムに対する不安感が広がる中、この年にリリースされた「スティッフ・アッパー・リップ(Stiff Upper Lip)」とともにシンプルなロックこそが不安を吹き飛ばす、癒しになるということを示した。過去にリリースしたすべてのアルバムにおいて、そのハードなサウンドの根底に脈打つブルースの影響は見受けられていたが、ヤング兄弟の二男であるジョージ・ヤングが単独でプロデューサーとしてクレジットされた今作では、シンガー、ボン・スコットが在籍したバンド初期に比べて、もう少しブルージーな印象を与える作品に仕上がっている。マルコム・ヤングのダーティーなリフ、そしてブライアン・ジョンソンが通常の音域よりも2オクターブも下の音域から歌いだす”スティッフ・アッパー・リップ(Stiff Upper Lip)”、ハードなブギーナンバー”キャント・スタンド・スティル(Can't Stand Still)”、そしてアルバム中盤のハイライト”キャント・ストップ・ロックンロール(Can't Stop Rock 'n' Roll)”など、変わらぬ AC/DC サウンドを炸裂させている。
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