ファンクを世に広めようとするStarchildと、それを阻止しようとするSir Nose D'Voidoffunkというストーリー／コンセプトを掲げて怒とうの展開を見せるP-Funk軍団の代表的な作品。本作からジェイビーズのフレッド・ウェズリーとメシオ・パーカーを迎えており、ホーンセクションを加えてサウンド面も格段に強化されている。そのお披露目というべき冒頭の一曲"P-Funk (Wants To Get Funked Up)"では、じわじわと高揚感を高めていくジャジーな展開がクールだ。もちろん、ブーツィ・コリンズのうねるベースもバーニー・ウォーレルのアブストラクトなキーボードも絶好調。猥雑で粘っこく持続するグルーヴの快楽が詰まった、ファンクのダイナミズムあふれる傑作となった。アルバムのクレジットにはブレッカー・ブラザーズやジョー・ファレルの名前も。