ロック・・サウンドがダンスミュージックの一大要素となり始めた2005年、大ヒットシングル「La Lock 01」「My Friend Dario」で一躍ダンス・ミュージック界の寵児となった Vitalic 。その後も数々の楽曲をフロア・アンセム化させ、ミックスCDなどもリリースしていた彼がついにライブ・アルバムをリリース。それが本作「V Live」だ。2006年10月にベルギーで行われたライブを収録した本作は、前述のヒット・シングル2曲はもちろん、未発表オリジナル音源を8曲も収録するという驚きのトラック・リスト、そして観客の歓声や合唱(!)も収められた非常に臨場感のある録音で、リスニングだけでなくライブの疑似体験としても最適の作品となっている。フェス映えする非常にアッパーなサウンド、そして湿りを帯びたセンチメンタルなメロディ。それらをあくまでもストイックにまとめあげた楽曲群は、大バコにも小バコにも対応可能な柔軟性を獲得。ブレイク後もシーンとの距離を保ち続けた Vitalic だからこそなし得た、エレクトロニックとテクノとロックのすべてに属しながら、それらどれとも違う凛とした鳴りを堪能してほしい。