前作「John Wesley Harding」に続いてテネシー州ナッシュビルに足を運び、再び腕利きスタジオミュージシャンらと制作した通算9作目のアルバム。カントリー界の大御所ジョニー・キャッシュを迎えて再演に挑んだ"Girl from the North Country"で幕を開けるが、全編がカントリー音楽というサプライズに加え、誰もが耳を疑ったのがディランの歌声だ。別人といってもいいほど柔和な美声を披露し、若い頃に夢中になったというハンク・ウィリアムスの影響もうかがい知れる軽やかで牧歌的なナンバーが次々と流れ出る。中でも、親しみやすいメロディとなめらかな歌い回し、ペダルスティールとドラムのシンプルで心地良い響きがバッキングに映える"Lay Lady Lay"は人気が高く、後に多くのアーティストにカバーされた。カントリーロックの扉を開いた重要作。
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