1996年に KEN ISHII の Flare 名義の作品においてリミックスを手掛けたことでキャリアを本格的にスタートさせた京都在住のプロデューサー、 REI HARAKAMI。オリジナリティあふれる不思議な音の世界を披露し、ジワジワと、しかし確実にその人気を高めてきた彼が、2001年に3rdアルバムとしてリリースしたのが本作。彼の評価を決定付けたような作品で、無機質なのにどこかオーガニックな温かみを感じさせるサウンド、規則的であるにもかかわらず心地よい揺らぎを感じさせるビート、そして聴く者を柔らかく包み込んでエモーショナルに何かを訴えかけてくるような旋律という、“人肌のエレクトロニカ” とも呼ぶべき唯一無二の REI HARAKAMI ワールドが展開されている。ただ、巷に蔓延しているような生温くて安っぽい似非ヒーリング・ミュージックだと思ったら大間違い。薄っぺらな“癒し”とはかけ離れた、不意にチクリと刺すような“毒”もこっそりと随所に忍ばせてあり、その“毒”さえもまた心地よく耳と脳と心を刺激してくる。
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