2009年リリース、初のセルフプロデュース作品となったミューズの5作目のスタジオアルバム。次作「The 2nd Law」と合わせて、ロックバンドの枠にとらわれないバンドの高度な実験性とサウンドのバラエティーが発揮された作品で、エレクトロポップやプログレッシブロック的構築、またオペラやクラシックの導入と、曲ごとに異なるアプローチが試されている。彼ららしいヘヴィギターとシンセサウンドのミクスチャーでヒットを記録した "Uprising" のようなアンセムを生んだ一方で、政府や権力者に管理抑圧された現代社会を描いた歌詞や、教会音楽をほうふつさせるポリフォニックなサウンド、全3曲からなる交響曲 "Exogenesis: Symphony" で幕を閉じる構成も含めて、極めてコンセプチュアルな一作でもある。
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