アメリカの音楽史へのリスペクトを込めて制作されたという前作「Sonic Highways」から一転し、3年ぶりとなる9作目「Concrete and Gold」は極めてシンプルな作品となった。バンド史上最もラウドで、最も美しい作品であるとデイヴ・グロール自身が語る本作だが、シーアやアデルの作品の共作者であるヒットメイカー、グレッグ・カースティンをプロデュースに迎えたこともトピックの一つだろう。先行曲 "Run"、彼らの代表曲 "Everlong" を思わせる楽曲 "The Line" に象徴されるように、彼らの特徴である骨太なロックサウンドはさらにハードに、ポップなメロディはこれまで以上にフックに満ちた仕上がりとなっている。
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