その独特なボーカル・スタイルとメロディ・センスで1970年代から独特な存在感を放ち続けている日本のポップ・ミュージック史を代表する女性シンガー・ソングライターの矢野顕子。1992年リリースの「Super Folk Song」以来、多くのファンに愛されている弾き語りシリーズの第4弾として約10年ぶりに制作された作品だ。より生々しいサウンドを得るために理想のアコースティック空間を求め、レコーディング・スタジオではなく神奈川県立音楽堂で一発録りでレコーディングされた作品で、エンジニアを務めたのは名匠・吉野金次。オープニングを飾るくるりの "グッドモーニング" や "春風"、ELLEGARDEN の "右手"、ムーンライダーズの "犬の帰宅"、さらには谷村新司作詞・作曲による山口百恵の名曲 "いい日旅立ち" や WEEZER の "Say It Ain't So"、ファンからのリクエストの中から選ばれた和田アキ子の "さあ冒険だ" まで、時代やジャンルを超えたカバー12曲を中心にした全15曲。ピアノとボーカルというミニマルな形態ながら、さまざまな情景を聴く者に想起させる圧倒的な表現力には圧倒されるばかり。数少ないオリジナル曲として収録された亡き忌野清志郎へのレクイエムの "きよしちゃん" も名演だ。
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