イギリス出身のシンガーソングライター、ガブリエル・アプリンのデビューアルバム。ストーンヘンジで有名なイギリスの田舎町ウィルトシャーで “完全にヒッピー” な両親のもとに生まれた彼女は、ジョニ・ミッチェル、ニック･ドレイクやブルース･スプリングスティーンなどを聴きながら育った。やがてボブ・ディランやレナード・コーエンにも歌心を寄せた新たな才能は、英国の鉛色の空の下、虹色の綴れ織りを歌い上げる。アルバムにはフランキー･ゴーズ･トゥ･ハリウッドのカヴァーで全英シングル･チャートのNo.1に躍り出て一気にメインストリームの注目を集めた "POWER OF LOVE"、エモーショナルな "Home"、頬をなでる風のように歌う "Please Don't Say You Love Me" など多彩な楽曲が並ぶ。なかでも、晴れた日のひだまりのような軽やかさとビターな感情が同居するアルバム冒頭のキラーチューン "Panic Cord" は、きっと日本のポップスファンを虜にするであろう。アルバムプロデュースは、ジャミロクワイやカイリー･ミノーグ、エミリー･サンデー等を手掛けたマイク･スペンサー。