Middle Tempo Magic

Middle Tempo Magic

女優として活動していた安藤裕子が、シンガー・ソングライターとしてのキャリアをスタートさせたのは2003年のこと。2枚のミニ・アルバムと1枚のシングルで披露した存在感のある歌声で一躍シーンの注目を集めた彼女が、満を持して2004年にリリースした1stアルバムがこの「Middle Tempo Magic」だ。ポップで楽しいサウンドから穏やかなアコースティック・サウンド、ジャジーで大人っぽいサウンド、しっとりと聴かせるバラードまで、さまざまなタイプの楽曲を、1本芯の通った力強さと存在感のある歌声で、彼女自身の手による独特な歌詞の世界を展開する表現力には、この時点で既に彼女ならではのオリジナリティがあふれている。バック・メンバーにも、すべての編曲を手掛けている元デキシー・タンタスの山本隆二をはじめとして、東京スカパラダイスオーケストラのリズム・セクションとホーン、カーネーションのリズム・セクション、 GREAT3 のリズム・セクションなど、楽曲の方向性に適した実力派のミュージシャンを迎えていて、こうしたプロダクションの本物指向を見ても、彼女の存在を音楽性の高いアーティストとして位置づけていることがわかる。その結果、1stアルバムとは思えない完成度の仕上がりを見せている。

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