SERIOUS JAPANESE

SERIOUS JAPANESE

日本が世界に誇るファッション・アイコンである A Bathing Ape の Nigo のもと、 Rip Slyme の Ilmari と Ryo-Z 、 m-flo の Verbal 、ソロ・アーティストの Wise というメジャー・プレイヤーである4MCが集結したスーパー・グループのセカンド・アルバム。かつての Y.M.O. が、そして、 Cornelius が島国日本から世界を俯瞰し、ピック・アップした様々な音楽要素を組み替え、最新のテクノロジーを活かした作品で世界に衝撃を与えたように、それをヒップホップのフィールドで意識的に実践してみせたのが彼らの世界進出作品となる本作だ。トラックを手掛けているのは、 Nigo を慕って参加した Pharrell に Kanye West 、 Jermaine Dupri 、 Beastie Boys の Adrock 、 Supa Dave West 、そして Mark Ronson というワールド・クラスのプロデューサーたち。そこに Cornelius と Towa Tei 、高木完、 Mademoiselle Yuria というレペゼン・ジャパンのクリエイターたちが1枚の作品に集うこと自体が異例であり、そのシャッフル感覚は極めて日本的だ。そして、彼らのパーティ・トラックスを乗りこなす4MCたち。それぞれの作品では噛み砕いた表現を極めている彼らだが、本作にあっては時に意味性さえをも無視して、言葉のグルーヴを重視した超絶的なラップを展開している。日本から見た異国の地、異国の地から見た日本。その狭間にあるエキゾチックなジャパニーズ・ヒップホップがここにある。

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