DJセニョリーナ名義では、ロジャー・ヤマハなどの腰にくる強者DJ たちと共に、世界中のゲットーベースなトラックを披露するDJとして夜な夜なパーティを賑わせているかと思えば、G. リナ名義では、作詞作曲に始まり歌から演奏、そしてプログラミングまですべてひとりでこなしてしまう才女ぶりをみせる彼女が初めて制作したカバーアルバムが本作。彼女が得意とするレゲエやジャズ、そしてサンバやR&Bといったワールドな視点でアレンジされたカバー曲が、さらにノンストップのDJスタイルでミックスされている点が本作の聞きどころ。カバー曲もクラブミュージックの印象も強い彼女としては意外とも思えるラインアップになっていて、ラッツ&スター "め組のひと"、バービーボーイズ "泣いたままでlisten to me"、サンボマスター "世界はそれを愛と呼ぶんだぜ"、橋幸夫 "恋のメキシカンロック" などの邦楽もその名を連ねるが、これらが G. リナの手によって完全にアレンジされた結果、原曲の髄の部分を抽出することに見事に成功しているという意味においては、本来のカバーのあるべき姿を見る思いだ。また、幾度となくカバーされてきたであろうポリス "EVERY BREATH YOU TAKE" に至っては、カバーの手本を示すかのごとく大胆なサウンドデザインに目を見張らざるを得ない。
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