すでに詩人や小説家として評価を受けながらも、自身の言葉をメロディに乗せてつづる一面を持っていたレナード・コーエン。本作は、ジュディ・コリンズによってカバーされた名曲"Suzanne"が注目され、33歳でミュージシャンとしてデビューすることになった彼のランドマーク的な作品。ボブ・ディランを世に送り出したジョン・ハモンドは、当初名うてのセッションマンによってサウンドを固めようとしたが、ハモンド自身が体調を壊して録音は中止に。その後、ウッドストックの名プロデューサー、JOHN SIMONとの共同作業によって、丁寧かつ自由に仕上げられた。特にラストに配置された"One of Us Cannot Be Wrong"の歌声は、永遠にみずみずしく響き続ける。
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