1964年、約5年間在籍したアート・ブレイキーのもとを離れたウェイン・ショーターは、マイルス・デイヴィス・クインテットに加入、新たな一歩を踏み出した。このアルバムは、その過渡期に録音されたBlue Note Recordsからの3枚目のリーダー作。ハービー・ハンコック (P)、ロン・カーター (B)、エルヴィン・ジョーンズ (Dr) のリズムに、フレディ・ハバード (Tp) を加えたクインテットで録音された。モードジャズの技法を極限まで追求し、全体が抑制された神秘的なムードに包まれており、イントロのアンサンブルが印象的なオープニング曲"Witch Hunt"、ブラックマジックからインスピレーションを受けたとされるタイトル曲"Speak No Evil"など、実験的でありながら耳なじみがよく、美しいメロディが多い。聴き込むほどに魅力が増すアルバムといえるだろう。
その他のバージョン
- 1974年
- 1965年
- 1997年
- 1967年
- オーネット・コールマン
- レスター・ヤング
- シドニー・ベシェ
- Joe Henderson, アル・フォスター & ルーファス・リード
- デューク・エリントン
- ウッディ・ハーマン楽団