1990年代のNYオルタナティブシーンを象徴する日本人ユニットが、より折衷的な作風を志向したセカンドアルバム。THE JON SPENCER BLUES EXPLOSIONのRussell Simins、映画監督のマイク・ミルズとのユニット、Butter 08での作品リリースやMiho Hatoriのビースティ・ボーイズ『Hello Nasty』への参加など、活動の広がりとともに音楽性も前作『Viva! La Woman』から大きく進化している。本作では、Yuka Hondaがアルバム『Into The Sun』をプロデュースしたショーン・レノンやマーク・リボー、ジョン・メデスキ、Buffalo Daughterの大野由美子らをサポートメンバーにフィーチャー。サンプリングの手法にとらわれず、生楽器を盛り込みながら、ヒップホップからオルタナティブロック、ファンクやボサノヴァまで、ジャンルを超えて放たれるポップセンスは、同時期の渋谷系とも共通する自由な時代の空気に満ち満ちている。