本作がリリースされた1978年にはYMOが「Yellow Magic Orchestra」をリリース。YMOの作品とともに今作は、後続に大きな影響を与えた二大重要作となったことから、同年をテクノポップ元年と呼びたくなるのもうなずける。試行錯誤を繰り返しながら「Trans-Europe Express」で獲得した音楽性は本作でより洗練度を増し、ニューウェーブやデトロイトテクノ、エレクトロといった後続のムーブメントの雛型となるようなサウンドを完成させる。ヴォコーダーを通したヴォーカル、いわゆるロボットボイスのアーティフィシャルな効果とインパクトを生かしたその名も"ザ・ロボッツ"ほか、斬新でいて親しみやすいナンバーが並ぶ。アナログシンセが持っていた太くて温かみのある音色、ファンキーなマシンビートの先進性など本作の魅力は尽きない。
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