tide of Stars (SPECIAL EDITION)

tide of Stars (SPECIAL EDITION)

チャイルディッシュにしてオリエンタルなヴォーカル処理と、 WARPを始めとするオールドスクールなテクノへの愛情あふれる音色、そして、一連のジャケットワークからも伺える 「銀河鉄道の夜」 を始めとしたノスタルジックな日本人の原風景への憧憬を、ものの見事にひとつの楽曲に封じ込めた彼の代表作"baby's star jam"のデモCDRが出回り始めたのが2006年。そのCDRは、かつてトランソニック・レコードを運営していた永田一直の聞くところとなり、そしてそれを後押しするかのように、同年に開催されたRAW LIFE 2006でのいまや語り草となった名演による評価の獲得なども重なり、2007年、満を持して、デ・デ・マウスのファーストアルバムは、永田の新レーベルExT Recordingsのレーベルナンバー1番としてドロップされた。その後の、初回プレスの秒殺的なソールドアウトを経てのエイベックスとの契約など、デ・デ・マウスにとって、この1枚が残した風紋は、予想以上に大きく、そして美しい。本アルバムは、前出の"baby's star jam"はもちろん、同曲での方法論をさらに拡大/更新してみせた"555 is in Your Heart"、"raven"、"supernova girl"などの名曲が聴きどころなのは間違いないが、それと同時に、そういった曲が美しいだけで終わるのではなく、ブレイクコアなどの出自を持つ彼独自の、ダンスミュージックとしてのプレゼンテーションをも兼ね備えてる点にも目を向けたいところだ。

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