英パンクバンド、ザ・クラッシュの1978年リリースのセカンドアルバム。前作「The Clash」の脇目も振らず突き進む直情型のファストパンクと比較すると、本作はより柔軟かつカラフルにサウンドバラエティーを増しており、バンドの演奏スキルも力強く進化している。その一方で、彼らの多様性が完全に開花した次作「London Calling」と比較すると、本作ではパンク本来の荒削りでシンプルなサウンド設計が保たれており、毎年アルバムをリリースし続けた当時の彼らの急成長の軌跡を活写した一枚ともいえる。とりわけメロディアスでポップな "Tommy Gun" や "Stay Free" を聴けば、ザ・クラッシュなくして Green Day やフー・ファイターズは誕生しなかったであろうことが理解できるはずだ。
ザ・クラッシュのその他の作品
- 1979年
- 1982年
- 1980年
- 2008年
他のおすすめ
- デッド・ボーイズ
- Iggy & The Stooges
- Black Flag