IN THE LIFE

B'z
IN THE LIFE

音楽的なカラーがいっそうクリアになった通算5作目のフルアルバム。1991年当時、すでにヒットチャートの常連となっていたB'zだが、それでもサウンド面では自分たちらしさを追求するための変化を続けていく姿がうかがえる。特徴的なのは、打ち込みを使用しながら生音の比重を高め、楽曲のポップ性を向上させるためのバランスが目指されていること。中でも強烈なのは先行シングルとして大ヒットしたロックバラード「ALONE」で、稲葉浩志の歌声、松本孝弘のギター、そして抑揚のあるアレンジと、すべてにアメリカのハードロックへの意識が感じられる。また「憂いのGYPSY」や「WILD LIFE」も同様のことがいえ、こうした方向性は当時の彼らの大きなテーマだった。一方で押韻がユニークな「Wonderful Opportunity」、クリスマスを歌った「TONIGHT (Is The Night)」、切なさあふれるラブソング「もう一度キスしたかった」など、トータルの音楽性に幅を持たせることで大衆的な落としどころも忘れていない。並外れたロックユニットであることを証明してみせた一作。

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