Travessia

Travessia

教会音楽やフォルクローレなどからの影響が色濃いブラジル内陸部のミナスを代表するシンガーとして、ワールドワイドな躍進を遂げることになるMilton Nascimentoが、1967年に発表したデビュー作。1969年に米国のレーベルから発表される「Courage」で再録音される曲も含まれているが、本作では全曲をポルトガル語で歌っており、アレンジはルイス・エサが手掛け、伴奏も彼が在籍するタンバ4が務めている。また、代表曲"Travessia"を含む2曲のストリングスアレンジには、渡米前のデオダートが関わるなど、ミナスの自主レーベルでの制作ながら、ブラジル屈指の才人たちが集結。後年の作品よりもボサノヴァ/ジャズサンバ色の強いアレンジに乗せて、神秘的な歌声の魅力を発揮している。

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