英国の新人ブレイク・カタログとも言われる BBC Sound of 2011 を獲得し、順調なスタートを切った James Blake だが、そんな前評判を念頭に置いても本作「James Blake」には驚かされる。こんなオリジナルかつ孤高な音楽をデビュー作として22歳の青年が作り上げたことに感心せずにいられない。シーンに James Blake の名を知らしめたシングル「CMYK」のようなフロアライクなサウンドは鳴りを潜め、Burial や The xx を思わせるディープかつミニマルなビートや音像をさらに研ぎ澄まし、そこに D'angelo のようなソウルフルなボーカル(オートチューン的なエフェクト使いは Bon Iver のよう)が重なっていく。ダブステップに衝撃を受けたという彼だが、もはやダブステップの次の音楽を作ろうとしているかのようだ。プログレッシブ・ロック界隈のミュージシャンである父親 James Litherland の「Whre To Turn」を再構築した “The Wilhelm Scream” も収録。ぜひ聴き比べたい。
その他のバージョン
- 19曲
ミュージックビデオ
- 2011年
- 2020年
- 2020年
- 2016年
- オブジェクト
- Magnetic Man
- Koreless
- Underworld
- LCDサウンドシステム
- Parachute Youth