ダイアナ・クラール

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ダイアナ・クラールについて

ダイアナ・クラールのパフォーマンスは一見するとさりげない。その特徴的な素質は、シンガーとして、またピアニストとしての確固たる才能さえも隠してしまうほどだ。1964年、カナダのブリティッシュ・コロンビア州ナナイモに生まれたクラールは、温かみのある低音ボイスとゆったりした物腰で、幅広い楽曲に比類なき存在感を刻み込んだ。例えば、1996年の出世作『All For You: A Dedication To the Nat King Cole Trio』の全編に流れるナット・キング・コールの名曲。2015年の『Wallflower』に収録されたイーグルスやエルトン・ジョンの作品。オリジナル曲では、2004年『The Girl In the Other Room』で夫エルヴィス・コステロとコラボレーションした内省的な楽曲。これらはすべて、時代を問わず自分の立ち位置を瞬時に見いだすクラールの能力の証だ。実際、クラールが大御所たちから称賛を集めたのも、既存の古いスタイルに新たなクールさを吹き込む彼女の能力によるものだ。特に1993年の魅惑的なデビュー作『Stepping Out』を聴いたことがきっかけで、長年にわたり制作パートナーとして作品をプロデュースした名匠TOMMY LIPUMAの存在は大きい。クラールは、2012年の『Glad Rag Doll』では1920~30年代ジャズに、『Wallflower』ではより現代的な楽曲に取り組んだ後、2018年の『Love Is Here to Stay』で往年のアメリカンスタンダードに見事に回帰する。リスナーを虜にするこの作品には、友人であり、かつてツアーを共にしたトニー・ベネットとのデュエット曲がふんだんに集められている。そしてLIPUMAが2017年に他界する直前にレコーディングされた2020年の感動作『This Dream Of You』では、LIPUMAからクラールへと託された偉大な音楽家としての思いが伝わってくるが、そこでも彼女はこれまで以上に落ち着いた歌声を聴かせるのだった。

出身地
Nanaimo, British Columbia, Canada
生年月日
1964年11月16日
ジャンル
ジャズ

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