北島三郎

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北島三郎について

高らかで豪快な歌いっぷりが魅力の北島三郎。演歌界屈指の大御所である彼は、歌に希望を求める庶民の気持ちに寄り添ってきた。それは自分自身が多くの苦労を乗り越え、さまざまな忍耐を続けながら生きてきたからだ。北海道の小さな村に生まれた北島は高校卒業後、歌手になる夢を持って津軽海峡を渡った。しかし東京では繁華街での流しの仕事に追われ、やっと歌手デビューできたのは妻帯者となっていた25歳の時。最初のヒット曲「なみだ船」(1962年)では、北海の荒波にもまれながら生きる者の悲恋を歌っていた。そもそも自らの芸名は出身が北海道であることに由来しており、この歌や「北の漁場」(1986年)など潮の匂いがする作品が多いのは実家の家業が漁師だったという環境が影響している。また、雪深い土地で育ったことは「風雪ながれ旅」(1980年)のような北国の歌につながっているし、郷愁を歌う「帰ろかな」(1965年)などは地方出身だという事実が大きい。北島が一世の人気歌手となったのは「函館の女」(1965年)からの女(ひと)シリーズや「兄弟仁義」(1965年)などの任侠シリーズがきっかけで、当時は映画スターとしても活躍した。さらに「まつり」(1984年)の華やかな高揚感や、「与作」(1978年)の余韻の深さ…。彼の歌には、日本の風土の中で暮らす人々の心に響く何かがある。そして喜怒哀楽を含むその歌の背景に見えてくるのは、裕福ではない生活を送ったことや長年の下積み時代など、北島自身が苦労人だったということだ。生きる上で遭遇する悲しいこと、つらいこと。だからこそ、そんな人生を少しでも幸せに、豊かにするための歌を、サブちゃんは今日も高らかに、魂を込めて歌う。自分の歌を聴いてくれる人の人生が、少しでも前向きなものになるように。

出身地
Shiriuchi
生年月日
1936年10月4日
ジャンル
演歌
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